超有名「宇宙人捕獲」写真 実は「合成」のニセモノだった

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   宇宙人が地球に来ている証拠とされるものは数々あるが、中でも有名なのが、トレンチコート姿の諜報部員と思われる2人の男性に、サルのような宇宙人が手を引かれている写真だ。捕獲後に解体され、標本はどこかに眠っているなどと噂されたが、実は「合成写真」だった、というニュースが流れた。

   これを報じたのは超常現象写真や出来事のウソを暴くドイツの「forgetomori」というサイト。エイプリルフール用に作ったものだ、と内実をばらしている。

エイプリルフール用の特集記事に掲載された

宇宙人を捕獲したと何十年も信じられてきた
宇宙人を捕獲したと何十年も信じられてきた

   「火星から人!」というタイトルで特集が組まれたのは独の週刊誌「Neue Illustrierte」の1950年3月29日号。この号には、大型で光を放つ円盤型の宇宙船や、火星と思われる場所を走っている生き物、そして、ここ何十年も宇宙人が地球に来ている証拠として取り上げられてきた「宇宙人捕獲」の場面が掲載されていた。

   「forgetomori」が2012年4月22日に掲載した記事によれば、捕獲された身長70センチほどのサルに似ている宇宙人は、墜落した宇宙船に搭乗していたとして長く信じられてきたが、実は、この特集はエイプリルフール用に作られたもので、宇宙人捕獲の写真も、様々な写真を合成して掲載したことがわかった。写真が掲載された次の50年4月5日号で、こうした一連の「種明かし」が行われていたからだ、と同サイトは伝えている。

「サルの形やグレータイプも宇宙人ではありません」

   この「宇宙人捕獲」の写真を本物だと信じていた、または信じたかった人はかなりいたようだ。ネットでは「夢を壊すような記事を出すな!」「写真は本物だが何かの圧力でニセモノと書かせたんだ」などといった意見が出ている。

   UFO研究や、超常現象研究家として知られる「たま出版」の韮澤潤一郎社長に話を聞いてみると、この「宇宙人捕獲」の写真はインパクトがあり、それらしく見えるため宇宙人に興味のある人たちが飛びつき今でも語り草になっていると説明した。ただし、専門家の間では合成写真ではないかとの分析が出ていて、中には、本物の写真は別に存在していて、世の中に出回っているものはそれに似せて制作したものだとの主張もあるという。

   韮澤社長はもともと本物ではないと考えており、その理由は、

「宇宙人はああいったサルのような形ではないからです。グレー(目が大きく全体がツルツルな)タイプも諜報機関がバラまいた嘘なんです。宇宙人というのは普通の人間と同じような格好をしています」

ということだった。

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