「夏場ピーク」の大リーグでは、6月以降が勝負どころ
といってこのまま勝ち続けることは難しい。大リーグでは各チームとも気温が上がるのと比例して調子を上げていく。おおざっぱにいえば、4、5月は調整期間で、6月から調子を上げ、夏場を勝負どころとする。開幕をベストとする日本とはかなり違う。どのチームもいまは手探り状態といっていい。
ダルビッシュについていえば、変化球の投げすぎが気にかかる。投球数が増えていくと、どうしても疲労がたまる。速球と変化球の割合がこれからの課題になる。それと中4日の登板間隔はシーズンが進むにつれ疲労を蓄積させる。間違いなく「疲れとの戦い」が待っている。
「日本球界の力を見せつける」と言って乗り込んだ大リーグ。ダルビッシュの変幻自在のピッチングにその強い意志が表れていた。(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)