「また逢う日まで」などのヒット曲で知られる歌手の尾崎紀世彦さん(69)の失踪騒動が二転三転している。
週刊誌やスポーツ紙が「失踪か」「消息不明」などと報じる中、ワイドショーでは「失踪なんてしていない」という証言も放送されている。尾崎さんと「逢える時」はいつになるのだろうか。
実弟も事務所関係者も「連絡していない」
2012年4月24日発売の「週刊女性」は、「尾崎紀世彦 不可解すぎる失踪 孤独のはて『もう逢えない…』全真相」という記事を掲載した。
それによると、尾崎さんは東京・世田谷区の自宅周辺でここ数年目撃されていないという。自宅の外壁は汚れており、障子は破れ、駐車スペースのバイク2台はほこりをかぶっている。郵便のポストにはチラシやDMがぎっしり詰められ、窓ごしに家中がゴミだらけなのがわかるほどで、どうやら尾崎さんはしばらく自宅に戻っていないようなのだ。
尾崎さんが公式に姿を見せたのは10年2月から3月にかけて行ったコンサートツアーが最後で、11年5月に行われる予定だった京都フィルハーモニーとの公演を、病気療養のため8日前にドタキャンしていた。その時期に体調不良を理由に所属事務所との契約終了を申し入れたと言われているが、事務所と何らかのトラブルを起こして解雇された噂もあるという。
同誌では神奈川・茅ヶ崎市で飲食店を営む尾崎さんの実の弟に取材しているが、「自分も10年くらい会っていないからわからない。とにかくここに来られても迷惑だ」と返答されたと書いている。付き合いの長い居酒屋店主は2か月くらい前に来店したと証言したが、連絡先はわからないと話す。最後に所属していた事務所でマネジメントを担当していた人は取材に対し、契約終了以来会っていない、尾崎さんが「そのうちこっちから電話するよ」と言っていたが連絡はない、詮索するのを嫌がる人だからこちらからも連絡していないと語っている。
また、24日朝のスポーツ各紙では週刊女性を追う形で「尾崎紀世彦失踪」と報じている。11年3月ころから行方不明だったレポーターの奥山英志さんが12月に遺体で発見されたというニュースがあったことから、インターネット上では最悪の事態ではないかともささやかれた。