東京電力や関西電力、中部電力など電力9社によると、2012年8月の電力需給見通しは、東日本では3.7%の余剰となるものの、西日本で3.6%不足することが、2012年4月23日にわかった。原子力発電所がすべて停止し、2010年並みの猛暑となった場合の供給余力(予備率)を試算した。
なかでも、関西電力の供給力は16.3%と大幅に不足する見通し。一方、東北電力は2.9%、東京電力も4.5%の余剰を見込んでいる。ただ、電力9社とも安定供給の目安となる「8%余剰」を下回っている。
政府は9社の試算を再検証し、5月上旬にも最終的な見通しをまとめる。