放射線量測定を再開 地域の人が判断し行動するための情報に【福島・いわき発】

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   3月下旬に開かれた中神谷南区の総会で、区内の放射線量を定期的に測ってデータを回覧してほしい、という要望が出された。もっともなことなので、保健委員の私が担当して線量を測ることになった。区内の新たな「見える化」作業だ。


   いわき地域学會の新年度の活動がスタートし、週に一回、出かけて話す仕事も始まった。雑務を含めて急に身辺があわただしくなったために、新年度最初の区内の線量測定はきのう(4月21日)にずれ込んだ。


   昨年秋には、福島県の補助金を利用して区内の通学路などで除染作業を行った(=写真)。その前後に放射線量を測定し、データを回覧した。が、やはり最新の情報を知りたいのだろう。市が定期的に測定している場所(3カ所)を除いて、月に一回、定点10カ所で線量を測り、データを報告することにした。


   ガムテープを巻いて1センチ、50センチ、1メートルの目印とした竹の棒がある。昨秋の除染作業に合わせて用意した。それを使って1メートルの線量を測る。1センチの線量は線量計を握った指を地面につけて測る。市の職員がそうして測るのを見て覚えた。


   東風が首筋を冷やす曇天下、通学路の側溝蓋の上、歩道、車道と1時間ほどかけて線量をチェックした。おおかたが0.203~0.295マイクロシーベルト/時におさまっていた。集会所の雨樋下(南北2カ所)は、除染前は1.671~1.684あったが、今回測ったら、南側が0.658、北側が0.471だった(いずれも地上1センチ)。


   まずは事実を一覧にして伝える。地域の人たちが考え、判断し、行動するための情報を提供する。仕事柄、習い性になっていた「傍観者意識」をわきにやって、「当事者意識」を原動力にして――。そう言い聞かせてから区内を巡った。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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