ネット通販に海外勢も続々乗り出す
一方、パナソニックや銀座かねまつなどとのコラボレーションサイトの「Beauty&Co」も、資生堂が4月2日から運営を開始した。こちらは各社への「誘導サイト」で、「watashi+」もこのサイトに出店している。
美容に興味のあるユーザーに、資生堂の商品だけでなく他のカテゴリーの商品を取り揃えることで、「美容なら資生堂の『Beauty&Co』へ行けばそろう」というイメージを醸成していく「作戦」だ。
化粧品の世界最大手の仏ロレアルや第2位の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)もネット通販を強化する。国内勢に比べて販売網が弱く、主力の百貨店の客足そのものが弱まっていることが背景にある。美容相談にあたる美容部員の人件費がかからないため、店頭に比べ営業利益率が高くなる利点も見込める。
資生堂はネット販売について、「市場が変化しているという認識はありますが、他社には他社のやり方が、当社は当社のサービスを提供していくことが重要」と話している。