元大リーガーも「東海を日本から守ろう」
ホワイトハウスのサイトでの請願には、著名人もかかわっているようだ。韓国主要紙の中央日報電子版によると、元大リーガーで、昨季は日本のプロ野球でもプレーした朴賛浩(パク・チャンホ)投手が友人らに、「東海を日本から守ろう」などと署名を呼び掛けていたのだという。
これらの動きに、日本側も「反撃」した。陳情ページには4月13日に「日本海:教科書には正しい歴史がある。なぜ変える必要があるのか」と題した署名の呼び掛けが登場した。文面を読むと、先の「東海」の陳情を強く意識している。5月13日までに2万5000件の署名を集めれば、こちらも正式な請願として成立するが、4月23日時点で1万9626件集まっている。ツイッターには、「放置すれば、日本海の名称は東海に書き換えられてしまいます」などと署名を促す日本人もいる。
日韓の「つばぜりあい」が激しさを増す中、4月23日に開会する国際水路機関(IHO)では、加盟する80か国で海図作成のガイドラインとなる「大洋と海の境界」編さんについて話し合われる見込みだ。現行版では日本海の表記が使われているが、今回のIHO総会で韓国側が「併記」を求めてくるのはほぼ間違いない。実は過去2回の総会でも「呼称問題」が取り上げられ、結論が先送りされているのだ。
外務省は一貫して、「日本海単独表記を変更する必要性も根拠もない」との立場を崩さない。しかし韓国側は「攻勢」の手を緩める気配はなく、米バージニア州での教科書表記の法案も否決されたとはいえわずか1票差だった事実を考えると、楽観はできない。