6年前開校、秋田の国際教養大学が躍進 入試偏差値、旧7帝大と肩を並べる

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11年度まで出願者数は右肩上がり

   その結果、入学の難易度も上昇している。代々木ゼミナールの12年度の大学難易度一覧では、国際教養大の2次試験の偏差値は66。参考までに旧帝大の前期日程の偏差値を見ると、東大文Iが71、京大法学部が69、東北大法学部64、大阪大学法学部66、九州大法学部62といった具合だ。

   出願者数も伸びている。4月入学者向け入試について言えば、130~150人程度の募集に対して、09年度は1186人、10年度は1506人、11年度は2632人と右肩上がり。12年度は2238人と約15%落ち込んでいるが、大学側は、

「11年度が非常に多かったので、その反動なのではないか。それでも、10年度に比べれば1.5倍に増えている」

と、高水準で推移していることに自信を見せている。

   いわば、「良い就職実績が出る→志願者数が増える→学生の質が上がる→就職実績が上がる」という良いサイクルが繰り返されている形で、石渡さんも「偏差値も『高止まり』するのでは」と見ている。

   なお、12年度の出願者2238人のうち、秋田県内出身者は5%未満の108人。全国区の大学だということを裏付ける一方、秋田県の公費が投入されている公立大学としては「痛し痒し」といったところだ。

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