差別化が「タワー人気」を支える
全日本タワー協議会によると、東日本大震災の影響を直接的に受けたタワーは、銚子ポートタワーと千葉ポートタワー、東京タワーの3つ。しかし、「西日本でも入場者数には少なからず(影響が)あった」とみている。
それだけに、いまの「タワー人気」を逃したくないとの思いも強く、たとえば千葉ポートタワーは、千葉ロッテマリーンズのファンクラブ会員やJAF会員などを対象に料金の値下げに踏み切るなどの手を打った。
入場者数が比較的多い東京タワーでさえ、展望台からの夜景を見ながらの、デートスポットとしての魅力を高めて東京スカイツリーとの差別化を図る。
全日本タワー協議会は、「タワーはその町のシンボルです。歴史のあるタワーは町の中心部にあり、展望台からはその町の息遣いが聞こえてきそうですし、建てられたばかりの新しいタワーは立地もよく、ロケーションもいい。展望台からは町の遠くまで見渡せるなど、それぞれのよさがあります」と説明。「差別化が進んでいることが、タワー人気を支えています」と語る。