「朝日記者はツイッター禁止」 上杉・茂木対談に記者が訂正要求

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   記者クラブ問題をはじめとして大手メディアの批判を続けている、自由報道協会代表の上杉隆氏と脳科学者の茂木健一郎氏の対談に、今度は大手メディア記者の側から「モノ言い」が付いた。

   朝日新聞で記者によるツイッターの利用が活発化したことについて、上杉氏は「記者はツイッターをしてはいけないという言論封殺を、天下の『朝日新聞』ですらしていた」などと解説。茂木氏も、これを前提にして朝日新聞を批判した。だが、朝日新聞記者は「朝日新聞が記者にツイッターを禁じたことは一度もありません」と反論し、茂木氏は発言を訂正することを表明した。

「黙って従うなんてジャーナリストとはいえないよ」

   問題とされているのは、2012年4月10日に発売された月刊誌「Voice」(PHP研究所)12年5月号に「『ミドルメディア』で日本の言論界が変わる」と題して掲載された対談。

   対談では、茂木氏が日本と米国の記者を比較する中で、

「キャスターや記者が自分の意見をいうことは当たり前だと思います。ツイッターに関しても、『朝日新聞』がようやく記者に解禁したらしいね」

と問題提起。これを受ける形で、上杉氏が、

「先日、ある海外特派員に会ったとき、その話題になりました。朝日新聞社が記者14人について実名利用でのツイッターを解禁した、と『朝日』自身がニュースにしたんです。彼らはそれをみて、『いままでツイッターは禁止だったのか?』と笑っていましたよ。記者はツイッターをしてはいけないという言論封殺を、天下の『朝日新聞』ですらしていたのです」

と朝日新聞を批判した。茂木氏も、

「記者がそれに従っていることが、僕には理解できない。会社の方針としてツイッターが禁止となっていても、それに黙って従うなんてジャーナリストとはいえないよ」

と同調した。

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