新入社員にきく「理想の上司」で男性1位(産業能率大調査)に初めてなった橋下徹大阪市長は、「(僕みたいな)こんな上司がいたら嫌ですよ」と記者団に語った。
市役所職員にとって、自分は厳しい上司だと強調した形だ。「同じ組織にいないから(僕のことを理想の上司だと)言えるんじゃないか」とも話した。
「市長でなければうれしい」
2012年4月18日に産業能率大が発表した調査で、橋下市長は前年の29位から一気に「理想の上司」1位に上昇した。
橋下市長は4月19日、記者から感想を聞かれ、「自分の組織に(僕みたいな)こんな上司がいたら嫌ですよ」と答えた。
橋下市長は、市長として「有権者第一」なので、市役所の組織に嫌われても「有権者に支持されるのが使命」との考えを示した。
「1位」について、「僕が市長でなければうれしい」と率直な意見も明かしつつ、職員から「うっとうしい」と思われても、「あいつが言うならその方向でやるか」と職員が思うような信頼関係を築きたいとも述べた。市職員にとって、「理想の上司」よりも「うっとうしい(けれど信頼できる)上司」を目指す考えのようだ。