議員個人の発信「何ら抑制求めるものではありません」
三宅雪子衆院議員は当初、
「こういうものが出てくるのはとても危険な兆候。ちなみに『自粛』でなくても私は従いません。(閣僚など役職にある人は別。党や役所を代表しているので)なんの権限もない一回生の意見の発信ですから」
と、「自粛」に従う考えのないことを表明した。もっとも、その後のツイッターでは、
「ツイッターをやめてしまうのか、やめないでと多くの方からご心配頂いています。党からは『ご留意下さい』とのことなので留意して情報発信をしていきます。民主党は情報公開をうたっていたこともあり、私は基本的に会議はフルオープンにすべきという考えです」
と、「自粛」という表現は使わなかった。
民主党の政策調査会に問い合わせると、「指摘のあった文書は確かに出したが、外部には公開していない」とのことだった。
民主党幹部の関係者によると、文書内容は、議員個人の見解が、政府・与党の見解だと誤解されないよう「留意」を促すもので、ネット情報発信の「自粛」を求めるものではないという。わざわざ「議員個人が自身の考えを発信すること」について、「何ら抑制を求めるものではありません」と断り書きまでしているそうだ。
もっとも、ある民主党国会議員の関係者は、「この程度の内容、わざわざ文書にするからこんな(産経新聞)報道が出て、『自粛』だという誤解が広がった」と不満げだった。
また別の関係者は、文書には、結論がまとまる前の議論過程の話題についても「留意」を求めている、と読める箇所もあり、「議論過程の話のネット発信も問題ない」と考える議員の間では、反発が出る可能性もあると指摘した。