大手企業の会社員などが加入する健康保険組合の2012年度の平均保険料率(労使合計)が、11年度に比べて0.4ポイント高い8.31%となり、5年連続で上昇することがわかった。健康保険組合連合会が2012年4月16日に、健康保険組合の2012年度予算をまとめた。
健保連に予算を提出した1346健保組合のデータを基に、全1435組合の収支を推計した。
保険料率は02年度以来の高水準で、過去最高の584組合が引き上げた。収入から支出を引いた経常収支は5782億円のマイナスで、5年連続の赤字。高齢者支援金が11年度に比べて9%増え3兆1355億円に膨らむためだ。
ただ、9割の健保は保険料収入で医療費や支援金などの支出を賄えない、赤字の健保で、積立金を取り崩すことになる。