「NHKには二度と出ないと宣言して今に至っています」。橋下徹大阪市長がツイッターで、4年前にNHKのスタジオで起きた「遅刻」をめぐるトラブルについて、まだNHKとの冷戦状態が続いていることを明かした。
橋下氏の説明などによると、大阪府知事選に当選した直後で忙しい中、「遅刻になる」旨、事前に伝えていたのに、NHKのスタジオ入りすると、アナウンサーが「およそ30分遅刻で到着されました」と紹介した。これに橋下氏が腹を立て、「出演せず」を宣言。当時、朝日新聞などでも報じられた。
「スタジオに入ったら、橋下さんが遅刻してきました!って司会者」
橋下氏は2012年4月15日、ツイッターで「僕は(大阪府)知事に当選した直後、NHKの常識知らずを経験した」と2008年2月に起きた「事件」について振り返った。
話の流れは、NHKでの勤務経験がある経済学者、池田信夫氏との間で続いているツイッター上の「論争」が、NHKへ「飛び火」した形だ。
(1ツイート略)「スケジュール上出演は困難だったけど、知事当選直後だったし、NHKが有権者に訴える強力な媒体であったことは間違いなかったので受けた。でも遅刻になりますよときちんと事前に了解を求めた。ところがNHKは当日、東京のスタジオで出てくれとか、遅刻は困るとか言い出した」
そして、橋下氏が東京での挨拶回りの後、「飯も食わずに」大阪のNHKに着いたところ、
(1ツイート略)「そしたらどうだ?入口からスタジオまで何人の職員にあっても、『お疲れ様です。東京からわざわざすみません』の一言もない。民放ではあり得ない。皆、『何遅刻して来てんだ~、NHK様の番組に遅刻か~』という顔。そしてスタジオに入ったら、橋下さんが遅刻してきました!って司会者」
と4年前のことを「選挙が終わった直後だったのでぶち切れたね」と振り返った上で、「NHKには二度と出ないと宣言して今に至っています」と状況が変わっていないことを説明した。