JAXAへの寄付金10日で1000万円 「はやぶさ2」打ち上げに熱い期待

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コスト抑えて、「頑張るしかない」

   とはいえ、JAXAの「はやぶさ2」の先行きは暗澹たるものがある。2014年の打ち上げ予定に「変更はありません」(JAXA)というものの、予算は厳しい。

   JAXAに打ち上げの可能性を聞けば、「いまはただ、『頑張っていく』としか言えません」と言葉少なだ。JAXAは「開発計画を見直しながら、進めていくしかありません」と話し、実証実験と製造過程を並行して進めることで、コストを抑える」と説明する。

   なにしろ、2012年度予算は、開発費に73億円を概算要求したものの、結果はその半分以下の30億円と、11年度と同額に抑えられた。

   残りの半分を、寄付金でどこまで賄えるか、ということになる。約1000万円の寄付金のうち、「はやぶさ2」のためだけの寄付金は589万9000円。寄付金額の半分以上を占めたとはいえ、「目標額」にはほど遠い。

   ちなみに、「はやぶさ2」を打ち上げる理由は、目標とする小惑星「1999JU3」が「イトカワ」と違って、水や有機物を含む鉱物が多いとみられる数少ない小惑星であるためとされる。鉱物などを回収できれば地球の海や生命の起源を解明する手掛かりになる。

   基本的には2010年に帰還した「はやぶさ」と同様の任務を担っているが、「これが本番」で、「はやぶさ」の偉業も「はやぶさ2」次第なのだそうだ。14年に打ち上げても、地球に帰還するのは2020年12月。「夢を繋ぎたい」(JAXA)と語る。

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