デザインが中国人の反日感情を刺激
難解だったタイトルを中国人にもわかりやすくしたうえ、装丁のデザインでは日本を象徴する刀で、日本人が自らの手で日の丸を切り裂くような行為を連想させた。そのデザインが中国人の反日感情を揺さぶったようにもみえる。
有名小説が中国で不評となった例では、日本では2011年に100万部を突破してベストセラー、となった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著)がある。
北京の新華書店のデータによると、12年2月の発行部数は北京市内で4部のみという。
日本人にはドラッカーが説く経済学を高校野球の女子マネージャーがわかりやすく「解説」してくれるビジネス書の要素もあって人気だったが、中国人には「高校野球」という舞台設定がわからないし、タイトルもわかりづらいのかもしれない。