パソコン、スマホが「お墓」になる 「WEB涅槃」に問い合わせ多数

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「ある意味仏教の宗教観に最も近い」?

   また、古川さんは「お寺と檀家の付き合い方が変わっている」と話す。地元を離れて都心や海外などの遠くに行ってしまう人も多く、ゆくゆくは「寺と家」ではなく「寺と個人」の付き合いになっていくとする。「WEB涅槃」も、檀家以外でも利用可能で、さらに宗派や宗教までも問わない。

   開設してからまだ1か月ほどだが、連日問い合わせがあるという。50代以下のインターネットに馴染みのある世代が親のために検討するケースが多く、自分の将来を考えて70代の人が問い合わせを寄せる例もあった。

   ネット上で墓参りというのは従来の考え方からするとかなり斬新だ。2ちゃんねるやツイッターなどでも話題になり、多くの書き込みが寄せられた。「これは墓参りじゃない」「デジタルデータ拝んで楽しいのか」というものもあったが、「自分が死んだらこれで十分だな。どこでも携帯端末で呼び出されて墓が晒されるのにわくわくするw」というものや、

「実は今ある宗教儀式って歴史自体は浅くて、近代になって確立された物ばかり。親より貧乏で生活程度の低い子供でもちゃんと管理出来る供養方法を見つけるのは、大切な事」
「ある意味仏教の宗教観に最も近いやり方だと思うぞ」

といった好意的なものも多く寄せられていた。

1 2
姉妹サイト