会社側「キャバクラ通い知らなかった」
キャバ嬢の金の使い道などについて、警視庁の広報課では、取材に対し、本格的な捜査はこれからだと説明した。
シバタ側は、前岨博弁護士が取材に答え、係長がなぜ多額の金をキャバ嬢に貢いでいたかについて、「捜査の進展で明らかになると思います」とだけ話した。係長は、キャバ嬢との付き合いについて、上司や同僚には何も話していなかったといい、会社でも金遣いの荒さなどに気づかなかったという。
報道によると、係長は、残りの約3000万円を株式投資や自宅修理、車の購入などに充てていた。
使い込みは、2010年8月に税務署の調査が入って初めて発覚した。係長は、10月に諭旨解雇となり、11年5月にシバタ側の告訴が警視庁に受理されている。退職金が出たかについては、前岨弁護士は「コメントを控えます」としている。ただ、本人の預金口座などから、可能な範囲でだまし取られた金を回収したとしている。
報道では、係長は、会社の預金口座を1人で管理しており、入出金記録を破棄し、出金額を除いた文書を作って上司に報告していたとされている。なぜ複数で管理しなかったのかについて、前岨弁護士は「そう言われましても…。本人がうまくやりくりしていたということだと思います」と説明した。係長の上司を処分したかについては、「社内的に適切に対処しました」と言っている。