強固な結束力誇る「三菱」ブランドも魅力
三菱商事の人気は群を抜いている。そんな同社の、もう一つの強みと思われるのが「三菱」のブランド力だ。
「三菱ブランド」では、メガバンクでも三菱東京UFJ銀行が唯一トップ10入りを果たしている。
前出の各務社長は、「三菱のグループ企業が企業再編で、取り込むことはあっても取り込まれることはありません。そんな『勝ち組』のイメージが強くあります」という。たとえば、三菱自動車のリコール隠し問題のときなどもグループをあげて支援した。「あの結束力は(他社には)ありません」と続ける。
堅実な総合商社であり、かつ強固な結束力を誇る三菱グループの中核企業ともなれば、たしかに「安定感」は抜群だ。
ちなみに、男性が選んだ「彼女に勤務してほしい企業ランキング」の第1位は資生堂だった(キャリコネ調べ、回答数は3422人)。以下、全日本空輸(ANA)、三菱東京UFJ銀行、花王、三井住友銀行、ソニー、みずほ銀行、日本航空(JAL)、ワコール、東京海上日動火災保険と続く。
金融機関が10社中4社を占めるのは、知的で安定感がある印象があるためとみられる。