テレビCMでもおなじみのネット上の仮想空間「アメーバピグ」が、思わぬ方向で「交流の場」として利用されていることが明らかになり、波紋が広がっている。
仮想空間で「ピグ」と呼ばれる自分の分身(アバター)を操って楽しむサービスなのだが、別のピグとお互いに下着姿になった上で性的な言葉をぶつけ合う「バーチャル乱交」とも呼べる状態が横行している。
「PH」「ph」といった隠語も使われる
アメーバピグは2009年1月にサービスが始まり、運営会社のサイバーエージェントの発表によると、11年1月14日時点で利用者数は600万人を突破している。仮想空間では、専用の通貨を使って自分のピグに服を着せたりできる。他のピグと会話することもできるのだが、この「会話」の内容が異様なのだ。
自分の部屋に他のピグを呼び寄せることもできるが、ベッドの上で複数のピグが下着だけになり、身を寄せ合いながら
「んんぁ」「くちゅくちゅ」
といった性行為を連想させる言葉を掛け合うのだ。これは、アメーバピグ内では「ピグH」と呼ばれており、いわば、「テレホンセックス」の現代版のようなものだ。
なお、アメーバピグ内で「ピグH」と入力すると、「不適切な表現が含まれているため、送れません」と表示され、いわゆる「NGワード」に指定されていることが分かる。だが、「PH」「ph」といった隠語を使って、規制の網をくぐり抜けている利用者も少なくない。