iPhone欲しさに腎臓を売る 闇の臓器売買絶えない中国

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借金返済、交際女性の「中絶手術費用」で臓器「提供」

   だが、問題は簡単に解決するかどうか疑問だ。「上海日報」は2012年3月27日の記事で、毎年100万人余りの患者が早期の腎臓移植を求めている一方、貧しい「ドナー」が金銭と引き換えに腎臓の売買に応じていると指摘した。記事では、32歳の安徽省出身の人物が2万元で腎臓を売り、借金の返済や携帯電話の購入にあてた事例を紹介。ほかにも河南省出身の男性は、交際中の女性の「中絶手術」費用をねん出するためとして腎臓を3000元で提供。また広西チワン族自治区から来た男性の場合は、自分を育ててくれた祖父に「臨時収入」を渡したいとして腎臓を売ろうと考えていると明かしたという。

   今回、高校生が腎臓を売買するきっかけとなったiPhoneやiPadは今、中国で大ブームだ。ニセの端末が出回るだけでなく、アップルの直営店を丸ごと真似した店舗まで登場する始末。2012年1月13日に「iPhone 4S」が発売されると、北京にある販売店のひとつでは、店に並んでいた購入希望者の間で小競り合いが起き、警察まで出動してその日の発売が中止する騒動に発展している。

   価格を見ると、モデルによって違いはあるがiPhone4Sでは5000元(約6万4700円)、iPad2も3000元(約3万8800円)前後と、決して安い金額とはいえない。流行の最先端ともいえるこれらのデジタル機器を欲しがる高校生につけこむ輩が絶えないということらしい。

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