スタジオジブリの名作アニメ映画「紅の豚」が日本テレビ系で放送された際、テレビを見ながらネットのツイッターで感想を述べ合っていたファンらが大興奮する出来事が起きた。
ヒロイン「マダム・ジーナ」役の声を担当したシンガーソングライターの加藤登紀子さんが、放送時間帯に自身のツイッターで作品について、つぶやき始めたのだ。
「加藤登紀子さんも観てるとは…!」
「紅の豚」は1992年のスタジオジブリ作品。世界大恐慌時のイタリア・アドリア海を舞台に飛行艇乗りの男・ポルコの生き様を描いた物語で、「男のロマンが詰まっている」と、熱烈なファンも多い。2012年4月6日夜、「金曜ロードSHOW!」で放送された。
放送を楽しみにしていたファンらは、番組が始まるとさっそくツイッターで、
「ポルコー!」「男の夢だよな」
などと盛り上がった。マダム・ジーナと、もうひとりのヒロイン、フィオ・ピッコロのどちらが好きかを巡る意見交換も熱を帯びた。
そんな中、放送開始から約30分後、「飛ばねえ豚はただの豚だ!」というポルコの名台詞とともに加藤さんがツイートを始めた。
するとファンの間で、
「加藤登紀子さんも観てるとは…!」「待ってました!」
と驚きを交えた多くの反応が行き交った。
加藤さんはツイートを続け、自らに魔法をかけて豚の姿となり、イタリア空軍から去ったポルコについて、
「ファシストになるより豚のほうがましだ。わかる?この時代背景。ムッソリーニが登場してからのイタリア。ポルコはいうなれば脱走兵。秘密警察の尾行を巻いて、、」
と熱く語った。
「ははは!さあ、どう答えようかしら」
また、自身が演じた「ジーナ」については、
「宮崎さん曰く。どんな時も男を奮い立たせる美しさと、いざとなったら助けにいける実力を持ってる!男にとってチョット虫がよすぎるんじゃない??って思うけど!」
と辛口コメントを書き込んだ。
エンディング・テーマ「時には昔の話を」が流れた後も、盛り上がりは止まない。
ポルコの魔法がジーナではなくフィオのキスで解けた理由を尋ねられると、
「ははは!さあ、どう答えようかしら。出会い頭でパンチがきいたんでしょ?これ、恋の秘訣!」
と答えた。
加藤さんは、30回程度つぶやきながら、フォロワーたちと「一緒」に映画を鑑賞した。
同作はこれまでにも何度かテレビで放送されてきたが、ツイッター上に『スペシャルゲスト』が登場したことで、いつも以上に楽しんだファンも多かったのかもしれない。加藤さんのツイッター「参戦」について、驚いている声が多かった。