花粉症で「持病悪化」の恐れ ぜんそく、緑内障患者は要注意

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アレルギー症状で炎症、うみがたまりやすく

   副鼻腔は、鼻の両脇のほほや額、目の周りにある骨に囲まれた部分で、通常は空洞になっている。ここに「うみ」がたまって起きるのが副鼻腔炎で、黄色く濁った鼻水が出るのが特徴だ。医師によると、花粉症によるアレルギー症状でくしゃみ、鼻水がひどくなった末に副鼻腔に炎症が起き、うみがたまりやすくなるケースがあるのだという。花粉症はカゼのように数日で治るものではなく、花粉が飛んでいる長期間にわたって悩まされるため、放っておけば副鼻腔炎も長引いてしまう。

   花粉症で鼻づまりになれば、鼻での呼吸が難しくなる。仕方なく口呼吸を続けていると、口からホコリなどが入りやすくなるためのどや気道に強い刺激が与えられる。その結果せきが出やすくなって、最終的にぜんそくの発作を誘発することも考えられると、医師は指摘する。

   これらの症状が出るかどうかは個人差がある。しかし、もともとアレルギー体質の人は、過去にぜんそくや副鼻腔炎を発症していなかったとしても、花粉症が引き金となってこのような病気がひょっこり顔を出さないとも限らない。花粉の飛散量が減っているとはいえ、マスクなどの予防策を怠らず、薬を正しく使いながら花粉症の症状をコントロールして他の病気を誘発しないように気をつけるしかないだろう。

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