走行モニタリングで線量がはね上がった場所【福島・いわき発】

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   昨年11月15日にいわき市川前地区で自動車走行モニタリング調査が行われた。その結果を3月26日、原子力対策現地本部と県災害対策本部が発表した。福島民報、福島民友新聞(ともに27日付)、いわき民報(28日付)などが報じた。


   川前町下桶売字荻付近で最大値が毎時4.48マイクロシーベルトだった。前回、昨年6月29日に実施した調査では最大値3.08マイクロシーベルト。1マイクロシーベルト以上も上昇している。でも、同じ川前でも西の方は数値が低い。最小値は0.09マイクロシーベルトだ。地形と風向きがそんな結果を生んだのだろう。


   最大値を記録したルートは、グーグルアースの映像に描きこまれた道路網の右端、つまり一番東側だ。これを2万5000分の1の地図に重ねると、最大値を測定した場所がどこか、だいたい見当がつく。地元の人間が「スーパー林道」とヤユする「広域基幹林道上高部線」の終点近くだ。荻の集落からは少し離れている。


   「スーパー林道」は標高200メートルの夏井川渓谷=牛小川(小川町)を起点、標高600~700メートルの山間部=荻(川前町)を終点とする。幅員5メートル、延長14キロ。アスファルト舗装の1級林道で、途中の外門(ともん)までは夏井川の支流・中川に沿い、その後は峠を縫ってほぼ真北に延びる。


   起点の牛小川には亡き義父の隠居・無量庵がある。そこをベースキャンプにして、ときどき、「スーパー林道」を駆け上がる。田村市常葉町の実家への行き帰りに利用することもある。昨年6月8日には、個人的に「走行モニタリング」を試みた。


   外門の集落を過ぎると、峠が何回か続く。その峠の線量を、車内で測った。最初の峠を除いてすべて2マイクロシーベルト近かった。終点の荻近く、道路標識(=写真)のある付近まで来て「やれやれ」と思ったとたん、急に線量がはね上がった。対策本部の発表したデータのうち、最大値を記録した場所はたぶんその付近だろう。


   福島民友新聞によると、数値が上昇した理由について県は「秋になり、落ち葉が堆積して水がたまるなどしたため」と推測している。一帯は主に杉山だが、「スーパー林道」沿いは落葉樹が目立つ。平坦なところはほとんどない。やはり落ち葉が原因か。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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