「やろう」と思えば、どの銀行でもできる
かつて、銀行店舗には営業時間や出店などにさまざまな規制が設けられていたが、規制緩和が進み、現在ではかなり柔軟な出店が可能になった。
銀行の休日営業や営業時間についても、2006年までは銀行の休日を「土日祝日」と規定し、営業時間も「9時から15時」と定めていたが、これを住宅ローンの申し込みや相談を取り扱う個人向け店舗などで、変更を認めた。
金融庁は、銀行の営業時間について「原則9時から15時までが確保されていれば、あとは銀行の創意工夫にまかせていて、営業時間を延長することを妨げるようなことはしません」と話す。
また休日営業についても、銀行法で「国民の祝日に関する法律に規定する休日」「12月31日から翌年の1月3日までの日」「土曜日」と定めているが、これも金融庁に届け出ることで営業は可能だ。
年中無休の営業店は、りそな銀行のほかには岐阜県の地方銀行、大垣共立銀行が8か所で「エブリデープラザ」を開設しているに過ぎない。
基本的には、どの銀行でもやろうと思えば可能ではあるが、金融庁は「運営にかかるコストなどの問題をクリアしなければならないので、そう簡単ではないようです」と話している。