東京金融取引所が運営する外国為替証拠金(FX)取引「くりっく365」の2011年度の取引数量が取引開始以来、初めて前年度を下回ったことがわかった。
くりっく365は2005年7月の取引開始以来、毎年度、増加が続いていた。
東京金融取引所が2012年4月2日に発表した「くりっく365」の11年度の取引数量は前年度比1.9%減の約1億2111万6072枚だった。1日平均では46万6391枚。
取引量の多かったドル円取引は前年度に比べて16%減、豪ドル円取引は2.3%減。ドル円相場の1年間の値幅が約10円と低水準だった。為替変動が小さいことから、為替差益を期待しにくかったことで取引が低迷したとみられる。
逆に、ユーロ円取引は15.4%増え、取引数量でも米ドル円を上回った。
また、同日発表した12年3月の取引数量は747万9495枚で、前月比で6.3%増えたが、前年同月に比べて52.9%減った。11年3月は東日本大震災の影響で、為替相場が大きく変動していた。