「日本人もここまで堕ちたか」と曽野綾子
猫さんのオリンピック出場に関してはネットだけでなく、例えばカンボジアのマラソン選手を日本の大会に招待したことがある元五輪銀メダリストの有森裕子さん(45)も各新聞のインタビューで、
「今も頑張っているカンボジアの選手に出場してほしかったし、日本人に代表を譲る選手を思うと悔しい」
と訴えている。
作家の曽野綾子さん(80)は「週刊現代」の2012年3月17日号で、猫さんがカンボジア人になれば五輪に出られると決めていたとすれば、あまりに軽くて、常識的な人間だったら考えられない行為だ、と批判している。国籍を巡るエピソードはその人の生涯をかけた命がけの選択だ、と強調してこう語る。
「五輪の後に日本国籍を取戻そうという安易な心づもりであるならば、その軽薄さには、日本人もここまで堕ちたかという感じですね」