大阪市の新規採用職員の発令式が2012年4月2日、市中央公会堂であった。橋下徹市長の意向を踏まえ、発令式では初めて君が代を斉唱した。
府立高校の卒業式をめぐっては、君が代斉唱のときに起立斉唱しなかった教職員らが戒告処分を受ける事態になっているが、この日の式典では、起立問題をめぐる混乱はなかった。
「手を抜けば税金の無駄使いに」
冒頭の君が代斉唱の後、橋下市長はあいさつで、
「皆さんの行動というものが確実に大阪市民のためになることは間違いないです。ただ、手を抜けば税金の無駄使いになります」
と指摘した。
退場前には、
「国歌・君が代斉唱のとき、きちんと手は横、気をつけ。国際社会で外国に行った時に、前に(手を)組んでいたら格好悪い話なんですね」
と新職員らに注意を促した。