開幕する15日の大阪高槻戦に向けて調整
INAC神戸の広報担当者は、取材に対し、病院などから、治すにはむしろ、めまいを起こして、耳石を砕いてなくすことがいいと聞いていると認めた。そして、澤選手が積極的に体を動かすことで、順調に回復していることを明らかにした。
「澤は、もうグラウンドでボールを蹴っていますよ。まだ別メニューですが、チームにそろそろ合流してもよい状態にはなっています」
いつごろ練習に参加できるかは本人次第としたものの、なでしこリーグが開幕する2012年4月15日の大阪高槻戦に向けて調整しているとした。
外傷やより重いメニエール病などの可能性については、「いろいろな検査をして、めまい症以外は異常がないことが分かりました」と否定している。めまい症は、治れば後遺症の心配はないと聞いたともいう。
夏のロンドン五輪に間に合うかについては、「こちらからは何とも言えません」と話すに留まった。
澤選手の所属事務所メイブリーズでも、「澤は回復に向かっており、今はできる範囲でトレーニングしています。練習や試合に参加できるメドについては、特にお答えしていません」としている。
発作性のめまい症は、再発しやすいともされ、5~10年で20~30%の再発リスクがあるとされる。それだけに、澤選手が再発せずにロンドン五輪で大活躍してほしいと願う声がファンらから出ている。