SKE48でセンターポジションを務める松井珠理奈さん(15)が体調を崩し、ファンの間に不安が広がっている。
松井さんはAKB48のチームKのメンバーを兼任することが発表されているほか、AKB48のシングル曲を選抜メンバーとして歌う機会が多く、SKE48の本拠地・名古屋と東京を行き来することが多い。まだ15歳の体と心に大きすぎるプレッシャーがかかったのだろうか。
「もう少し大人しくしているほうがいいみたい」
松井さんは2012年2月末に体調を崩し、握手会や公演を休む機会が増えていた。当時のブログでは「握手会、最後まで乗り切ろうと思っていましたが、一部が終わってから…身体が動かなくなって、気がついたらお家でした」と書いている。
AKB48のチームKに加入、SKE48と兼任することが発表された翌日3月25日のさいたまスーパーアリーナでのコンサートでは、体調不良により1曲しか出演できなかった。歌い終わった後「スタッフさんに今日はお休みした方がいいと言われたけど、1曲だけ出演させていただくことになりました」と話した。
この日2ちゃんねるの松井さん応援スレッドでは、「公演やコンサートのステージを誰より大切に思い楽しみにしているじゅりなが出ないなんて......(兼任発表が)よっぽど堪えたんだな」「珠理奈のSKE愛わかっててわざと精神的プレッシャー与えてんのか?」など、精神面を心配する書き込みが多く寄せられた。プロデューサーの秋元康氏はGoogle+で「マネージャー、レコード会社含めて、珠理奈の健康を第一優先で考えるように指示してあります(中略)運営が勝手に突っ走っているわけではないので、ご安心を」と釈明している。
しかし4月1日に大阪で行われた握手会も体調不良で欠席。SKE48劇場支配人の湯浅洋氏はツイッターで「珠理奈の状態ですが、ゆっくり寝かせて頂いています。大きな音を聴いたり、大きな話し声を聞くと気持ち悪くなってしまいます」と報告した。松井さんは翌2日に13日ぶりのブログを更新し、「パワー全開でみなさんにお会いするには、もう少し大人しくしているほうがいいみたいです。歌も踊りも大好きなので、しっかり体力をつけてまた全力で頑張ります!」と書いた。
「回復するには最低1~3か月は休むべき」
湯浅氏のツイートが更新された後に、2ちゃんねるには「珠理奈がもう限界な件」というスレッドが立てられた。「秋元康許さない」「秋Pどうすんだこれ……マジで 珠理奈のことわかってたんじゃなかったのか……」など無茶な仕事をさせてきた秋元氏への批判が書き込まれているほか、「うつ病かパニック障害じゃないか、マジで」「自律神経失調症っぽいな」と精神的な病気を疑う声もあがっている。
松井さんの症状についてある精神科医に話を聞いたところ、音などに対する感覚が過剰に働く「聴覚過敏」ではないか、という見方だった。一般的には強いストレスや疲労が原因で起こる症状で、回復するには最低でも1~3か月ゆっくり休んで、本人の希望、生活環境、今後の人生の展望などについてゆっくりと話し合うことが大切ということだった。安定剤の服用やカウンセリングも視野に入れる必要があるかもしれない、という。