航空会社が狙われるケースはめずらしい
「偽メール」といえば、ゲームや懸賞サイトを名乗って「当選したから住所や連絡先、振込口座を教えてほしい」といって個人情報を入手する詐欺まがいの手口や、キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号を盗もうとするフィッシング詐欺、さらにはサイバーテロを狙ったもので、主たるターゲットは官公庁や金融機関、メーカーが多かった。
最近では2011年8~12月にかけて、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行などを装った「不審メール」事件が記憶に新しい。不特定多数にメールを送り付け、セキュリティー強化を理由にパスワードを配布するなどのウソの情報で偽サイトに誘導して暗証番号を盗み取ろうとした。
航空会社が狙われるケースはめずらしい。国民生活センターも、「聞いたことがない」という。
いずれにしても、偽メールの手口は巧妙化しており、身に覚えのないメールが届いた場合は、ファイルを「開かない」ほうがいいようだ。