11年は震災の影響で飛来が半減
新ターミナルの床面積は約560平方メートルで、専用のCIQ(税関、出入国審査、検疫)施設も備えており、ほとんど待たずに出入国手続きができるのが特徴。他の飛行機の乗客と顔を合わせることがないため、プライバシーも守られる。
現時点では18機が同時に駐機できるが、12年度末までに、さらに最大12機分のスペースが増える。さらに、連続で駐機できる期間も14日から30日に延長された。ターミナルからビジネス機専用の駐機スペースには、約10分かけて車で移動するが、空港の混み具合によっては、ターミナルのすぐ前にある旅客機との共用スペースに駐機することもできる。
ここ10年ほどは、成田空港には、月に100回程度ビジネス機が飛来していたが、11年は東日本大震災や羽田空港の本格国際化の影響で約50回に激減。ただ、滑走路の整備にともなって、現時点では年間23万5000回の成田空港の発着枠が14年度中には30万回にまで拡大する。蒲生昌弘常務執行役員は、
「新ターミナルで、日本のビジネスジェットの需要が高まることを期待している」
と話していた。