審議が再三、中断した大阪市議会について、橋下徹大阪市長は、傍聴席市民に「最悪でしょう?休憩」と話しかけた。
2012年3月27日の大阪市議会の最終日審議は紛糾した結果、結局翌朝5時近くまでかかった。大阪維新の会市議が、市交通局の組合を追及する際に使った資料が捏造と分かり、この市議への対応などをめぐり、断続的にもめたのだ。
「身内の催しになってしまう」
3月27日午後、議会が休憩に入った際、橋下市長は傍聴席の支持者らと目があったのか、傍聴席に向かって手を振って、
「最悪でしょう?休憩。今日は始まらないから、帰られたほうがいいんじゃないですか」
と、やや大きな声で話しかけた。傍聴席からはどっと笑い声がおこった。
翌28日の朝5時前に議会を終えた橋下市長は、報道陣に、
「こういう形で(議会を)運営しているとね、身内の催しになってしまうんじゃないでしょうかね」
と、「未明まで審議」を疑問視した。傍聴者の市民への配慮が必要ではないか、というわけだ。
大阪市議会は、2012年度の一般会計当初予算案などを可決して閉会した。橋下市長が主導した職員基本条例案は、継続審議となった。