「しっかりと受け止めていかないといけない」
今回の「全市議」に関するアンケート結果について、維新の会とは別の会派の幹部市議にきいてみた。
「我々の(会派の)応対は、(職員に)高圧的と取られることは決してないと思ってます。1期生議員にも教育している」とした上で、「維新の会には1期生が多いでしょ。見ていて、(職員との)対応のテクニックも分かってない議員が多いですね」
と、今回の調査結果は基本的には維新の会議員に対するものではないか、との見方を示した。第1党の維新の会は、33人中20人が1期目だ。
今回の調査を担当した維新の会の河崎大樹市議に3月27日、話を聞くと、市議全般に対する厳しい声が多かったことについて、「しっかりと受け止めていかないといけない」と話した。
記載内容がすべて事実かどうかも分からないし、「かなり昔の話ではないか」と思われるものもある。また、アンケートの回収率が1割に満たなかったことから、不満が強い職員が回答したために「5割近くが負担を感じた」といった高い数字が出る結果になっている可能性も指摘した。
事例の多くは該当する議員の所属が不明だが、中には維新の会だとうかがわせるものもある。維新の会として「重く受け止めるべき」結果であることは間違いない。
大阪市では、橋下市長の指示を受け4月から、市議らからの要望記録を従来よりも「広い範囲で解釈して」残すように内部規定を改正する。河崎市議は、市の改正以上に「より徹底した透明化」を進めるべきだと話す。市議団内で議論を進めているという。