将来の年金支給に充てる積立金が10年未満になくなる厚生年金基金が、16あることが、わかった。AIJ投資顧問による年金消失問題で厚生労働省は、578の厚生年金基金の財務状況を調査していたが、2012年3月23日に公表した。16基金は、早急に掛け金(保険料)を引き上げるか、支給額を減らすかなど対策を打たないと、遠からず年金の支給が難しくなる。
また調査によると、10年度の年間の年金の支給額が掛け金を上回っている基金は、半数強の314基金あった。これらの基金は、労使の掛け金だけでは給付を賄えず、積立金を取り崩している。