「iPad共有」が原因で離婚も? 危ない写真「丸見え」にご用心

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   新機種も好調な売り上げを記録するなど依然話題のiPadだが、思わぬ「被害報告」がネット上で相次いでいる。こっそり撮影した恥ずかしい写真が、家族の一部など、見せたくない人に丸見えになってしまった、というのだ。

   彼氏とのイチャイチャ写真や、キャバクラでの豪遊写真……これが原因で離婚した、なんて人もあるというから穏やかではない。原因は、iPadやiPhoneに搭載された新機能「iCloud(アイクラウド)」だ。

撮った写真が即座に共有

   iCloudはアップルが2011年10月からスタートしたクラウドサービスで、写真や購入した音楽・アプリのほか、ブラウザのお気に入り、連絡先などを自動的に、iPhoneやiPad、パソコン、AppleTVなど複数の機器で共有できる。この機能を使えば、たとえば出先でiPadやiPhoneを使って撮影した写真を、転送などの操作を行うことなく、すぐに自宅のパソコンや、テレビの画面上で観ることができる。

   「すべてが自動で、手間がかからず、シームレス。すべてが思いのままです」と公式サイトでうたうように、この「自動的」というのがiCloudのセールスポイントなのだが、それがトラブルの原因にもなっているというのだ。

   2ちゃんねるには2012年3月18日、娘にiPadを貸したという親の体験談が投稿された。

   投稿者はiPadと自分のパソコンをiCloud機能で連携させており、iPadで撮影された写真は自動的に自宅のパソコンでも見られる状態になっていた。そうとは知らない娘は、彼氏といちゃつく写真、しまいには「チューのツーショット」までiPadで撮影するが、その様子は全て親に筒抜けに――というものだ。

キャバクラ遊びの写真が自宅テレビに…

   話の真偽を疑う声もあるが、同様の「被害報告」はネット上に多数書き込まれている。特に多いのが、自分専用のiPhoneやiPadのデータを、家族みんなが使うパソコンやテレビ、あるいは他の家族のiPhoneなどとiCloudで共有させていた場合で、たとえば、

「こないだキャバでお姉ちゃんと撮った写真が家のテレビにデカデカと表示されやがった」
「不倫相手からのメールを読んでいるときに間違えてスクリーンショットを撮ってしまい、フォトストリームで嫁のiPhoneに画像が流れてしまいました」

といった話がツイッターや2ちゃんねるに上がっている。

   中には「友達がiCloudで奥さんが浮気しているのがわかり、離婚することに」といった笑えない話もある。特に当初は、iCloudでいったん写真を共有してしまうと、他の写真ごと全て消去する以外に消す方法がなかったのも、トラブルの一因になっていたようだ。

   こうした声に応えてか、アップルでは2012年3月8日、iCloud上での写真を個別に削除できるようにしたが、うっかり者が巻き起こすクラウド時代の悲喜劇は、なおもいろんなところで起きそうだ。

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