「実態からずれていく危険性」
また、宗教学者の島田裕巳氏は2月26日、言論サイト「アゴラ」に寄稿し、中島さん問題について、
「これをカルトやマインドコントロールの問題としてとらえるのは、実態からずれていく危険性がある」
と指摘した。「周囲も、いったん洗脳やマインドコントロールということばを使わずに事態を分析する必要があるだろう」とも促している。
もっとも、「(中島さんが)マインドコントロールされているにしても」とことわり、中島さん側の「都合や理由」を解決しないと状況は改善しないとの考えも示している。
また、「洗脳」には、暴力的手段を用いるイメージがあり、「長期にわたって物理的に拘束するわけではない」カルト宗教問題では、「マインドコントロール」という言葉が使われるようになったと説明。どちらの言葉も概念として曖昧さを含んでいるとして、
「マインドコントロールと教育はどこで違うのか、それを説明することが難しい」
とも述べている。
3月22日には、京都市内の中島さんの実家前で、中島さんの母親が報道陣に姿をみせたが、取材には応じなかった。中島さんが会見を開き、マンション同居生活の状態について語る日は来るのだろうか。