ネットの時代になぜこの発想が生まれたのか?
天竜署は2012年1月27日、金融機関に協力を要請し、書き込みがある十数枚の1000円札がATMに預け入れられたことを突き止め、会社員を特定した。この会社員は容疑を認めていて、昨年12月から今年2月末までに会社員の手による250枚もの1000円札が見つかっているという。
会社員は、自分が預け入れた1000円札が同じATMから引き出され、たまたまその千円札を手に取った見知らぬ人が、書き込んだ中傷の文言に気づくよう仕向けたわけだ。新手の「愉快犯」ではあるが、ATMには監視カメラがあるから、警察がその気になって調べると、すぐにばれてしまう。
ネットでは、掲示板やブログに中傷や個人情報を流して問題になるこの時代なのに、いったいどうすれば「お札に書き込んで流布させる発想が出てくるのか?」などと話題になっている。
「250枚も書くとは暇な奴だな」
「これって新しい宣伝方法じゃね?めんどくさいけど」
「ATMなんか『捕まえて下さい』と言ってるようなもんだろ」
「その労力をもっと他には向けられなかったのかねえ」
などといったコメントが寄せられていた。