「新iPad」が「熱すぎる」 米国消費者団体「47度まで上昇」

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   発売されたばかりの新しい「アイパッド」(iPad)が、従来機種よりも多くの熱を発することが米国の消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」の調べで2012年3月20日、明らかになった。

   米国では、すでに利用者から「熱すぎる」といった批判の声もあがっている。同誌では「特に不快という訳ではない」としているものの、今回の調査で、この利用者からの指摘が裏付けられた形だ。

アクションゲームを45分間プレイ

   テストでは、純正カバー「iPadスマートカバー」を取り付けて電源コードを接続した上で、アクションゲーム「インフィニティ・ブレード2」を約45分間にわたって連続してプレイした。無線LAN機能は使用したものの、次世代高速通信「4G」の電源は切ってあった。室温は22度だった。

   その結果、背面の温度は47度に達したという。電源コードを抜くと、温度は45度まで下がったという。背面全体が熱くなるのではなく、ディスプレイの四隅のうちのひとつが、特に熱くなっていた。なお、ひとつ前の世代の機種「iPad2」で同様のテストを行った際の温度は約40度だった。

「非常に暖かいと感じるものの、特に不快という訳ではない」

   ただし、同誌では

「短時間持つのであれば、非常に暖かいと感じるものの、特に不快という訳ではない」

と、今回の事象がiPadの安全性に影響を与える可能性は低いと見ている。

   アップル社も複数の米メディアに対して「熱についての設計通りに動作している」とコメント。「仕様通り」だとの立場だ。

   また、コンシューマー・リポートでは、電源をつないだ状態でも、ゲームをプレイしていた時にはバッテリーが充電されずに逆に減少していた点を指摘している。今回のテストに使用された「インフィニティ・ブレード2」は、グラフィックを重視していることで知られ、中央演算処理装置(CPU)にも負担がかかる。そのため、今回のテストでの発熱や電池の消耗につながったものとみられる。

   コンシューマー・リポートのコメント欄に寄せられたコメント欄では、バッテリーの「もち」に関心を寄せている利用者が多いようだ。特に、「電源をつないだ状態」でも、PCのUSB端子に接続した場合と、コンセントに接続した場合とでは充電のスピードが異なるため、「テスト環境を詳しく教えて欲しい」という声もある。

   コンシューマー・リポートは毎月約400万部発行といわれ、独自の消費財調査で知られる。

   なお、米アップル社は3月19日、「新しいiPad」の発売数が300万台を超えたと発表している。日本では3月16日に発売され、3月23日にはオーストリアなど新たに24か国で発売される。

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