真偽不明だが、実際に断ったとのツイートも
大口顧客の値上げについては、代替火力に使う原油が高騰しているなどを理由に、東電が2012年1月17日にすでに発表している。契約電力が50キロワット以上の企業などは、1キロワット時当たり2円超の値上げになる。平均すれば、17%の値上げになる計算だ。
しかし、大口顧客となる各自治体から強い反発が出ているほか、一部の商工会議所からは不払い運動も出ている。長引く不況の中だけに、このほかの企業や団体などからは、値上げに反対する声も上がっている。
こうした中で、河野太郎氏の発言を受けて、断れるなら値上げを断ろうとする声もネット上で漏れている。ツイッターでは、実際に断ったとの報告もあり、「これ本当。丁度昨日ウチの工場がやってた」「本日子会社で実行。契約は7月迄なので値上げ分の約25%削減に成功」と真偽が分からない情報が出回っている。
東京電力に、河野氏の発言についてどう思うか聞くと、広報部では「趣旨は分かりますが、詳細を把握していませんので、何とも申し上げられないです」と話した。実際に値上げを断れるのかについては、こう言う。
「お客さまには、ご説明申し上げてご理解いただけるように努力します。契約ですので、協議が整わないこともあるかもしれませんが、そうならないように話し合いたいということです。それでも協議が整わないときについて、どう対応するかは今のところ決まっていません」
連絡がない場合は値上げするかについては、「どのお客さまに対しても、ご説明が大前提ですので、手紙を送って終わりはないと思います。しっかりお話しさせていただきます」。
実際に値上げを断る連絡が来ているのかについては、回答を差し控えたいとした。「納得がいかないという声があるのは当然だと思いますので、しっかり受け止めさせていただく」としたうえで、値上げ拒否の場合について、「ご理解いただけるように努力します」と繰り返している。