サイト「炎上」のワナで高収入を得る!? 「ハヤテのごとく!」作者がハマった手法

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行き着いた犯人の「ツイッター」は広告ばかりだった

   いったい誰が何の目的でやっているのか、という詮索が始まったが、畑さんだけでなく、数々の有名人に「ツイッター」で攻撃を仕掛けていることがわかった。ある漫画家には「しょうがうせいにしては絵が上手だね!!」。有名漫画家のアシスタントには「脊髄あるの?(笑)だからお前はいつまでたっても駄目なんだ!」などとツイートしている。

   単に、過激なことを書き込んで注目を集める「荒らし」や「愉快犯」というだけではないようだ、とネットで騒ぎになった。それは、この人物の「ツイッター」のつぶやきには、広告へのリンクが大量に存在していたためだ。

「無理やり絡んだ背景にはこんなカラクリがあったのか」

などとネットの掲示板で感想を述べる人もいる。

   ITジャーナリストの井上トシユキさんによれば、「ツイッターやブログで稼げる」といった謳い文句を真に受けセミナーに参加したり、広告収入が目的のサイトを作る人が増えているという。

   そんな人たちが高収入を得る一つの方法として、サイトに張ったアフェリエイト広告や、ブログやツイッターに置いた広告主会社のアドレスを訪問者にクリックしてもらう必要がある。アクセス数の多いサイトほどワンクリックで貰える単価が高くなるため、最初に考えなければならないのは、どうしたらサイトのアクセス数を増やすことができるか、なのだそうだ。

   今回の畑さんの一件では「タダ乗り炎上マーケティング」の可能性が高いと言う。有名人のサイトに攻撃を仕掛けて注目を集め、自分のサイトに閲覧者を引っ張る手法だ。今回の場合はその「罠」に畑さん自身が引っかかり、騒動になってしまった。

「おそらく、これまでいい成果が得られずに色々考えて、今話題の『在日認定』で勝負してみたのでしょう。しかしインパクトが強すぎて、自身のツイッターを放棄することになってしまったようです」

と井上さんは分析している。これからも「タダ乗り炎上マーケティング」のようなものは起きることが予想され、有名人はスルーするのが懸命だそうだ。

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