「何卒」を「なにそつ…」と間違う 女優、山田優の結婚会見が話題に

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   女優の山田優さん(27)が、結婚報告会見で、新郎で俳優の小栗旬さん(29)からの手紙を読み上げる際、「何卒(なにとぞ)」のところを「なにそつ、お手柔らかにお願い申し上げます」と読み間違えてしまった。

   会見翌日の朝には、「なにそつ」の場面を放送した情報番組もあり、ネット上で「なにそつ」がちょっとした話題になった。読み間違いに批判的な声もあるが、「なにそつ」と耳にしたことがあるという報告が意外とあったり、中には「今年は『なにそつ婚』が流行る!」という予言が飛び出したりしている。

「なにそつ、お手柔らかに」

   山田さんは2012年3月14日、東京都内で結婚報告の会見を開いた。小栗さんは海外での撮影のため、山田さんが1人で対応し、推定800万~1000万円とも報じられる婚約指輪を披露するなどした。

   小栗さんから預かった手紙をいすに座って読み上げた山田さんは、終わりの方で「なにそつ、お手柔らかにお願い申し上げます」と、「何卒」のところを読み間違えた。そして「本日はお集まりいただいた事を重ねてお礼申し上げます」と一旦締めくくった。

   自分で間違いに気付いたのか、その後、2秒もたたないうちに「しまった」というような表情を浮かべ、「なにとぞだった、すみません」と笑顔で「修正」した。

   翌朝のテレビ情報番組などで「なにそつ」の場面が流れると、ネット上では様々な反応が出た。中には、過去の個人ブログの中から「なにそつ」と間違った読み方を耳にした例を集めるサイトも出てきた。

   ツイッターでは、「どう考えたって、なにそつ、と読まないだろう?!?!」「もう少し教養を」とお小言系のつぶやきもある中、

   「後からテヘ!ってなったのがかわいかった」「こういうところに小栗旬は惚れたんだろーな」「ドンマイ」

と好意的な声も並んだ。「美男美女のお似合いカップル、今年は『なにそつ婚』が流行る!」という反応もあった。

地下鉄車内放送で「なにそつ」報告も

   沖縄出身の山田さんの弟、山田親太朗さん(25)は、おバカタレントとして知られているだけに、「弟があれだから(読み間違いは)むしろ自然」と受け止めた人もいた。

   「なにそつ」の響きが気に入ったのか、山田さんの話題を取り上げた後、自身のつぶやきを「なにそつ、よろしく」で締めくくる人も出ている。「なにとぞ」よりも気さくな感じがする、という指摘もある。

   過去の個人ブログでは、ライブハウスでアナウンスの女性が、「(募金を)なにそつ、よろしくお願い致します」「(節電へのご協力を)なにそつ、よろしく…」と繰り返していたといった報告もあった。

   ほかのブログによると、地震で停車した地下鉄の車内放送で「なにそつ、ご了承下さい」と何度も言っていたそうだ。ほかにも似た例があり、山田優さんが特別というわけではなさそうだ。

   サイト「goo(グー)」の「実は…間違えて音読していたコトバランキング」(2007年実施)をみると、上位には「仇(あだ)となる」(3位)などが並び、「何卒」は30位までには入っていなかった。

   山田さんの会見で注目を集めた形の「なにそつ」は、2012年の新語・流行語大賞の候補に選ばれる可能性はあるのだろうか。

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