巨人の「契約金超過」報道 担当は朝日新聞エース「新聞協会賞」記者

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栃木の地方紙、下野新聞から朝日へ「転入」

   記者は栃木県足利市出身で99年に地元・下野新聞に入社した。2001年、栃木県鹿沼市職員がゴミ処理業者らに殺害された鹿沼事件の大型連載で、情報収集の核となり、共著「狙われた自治体-ごみ行政の闇に消えた命」が2004年度石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞奨励賞を受賞した。

   その後、宇都宮で起きた知的障害者男性の誤認逮捕・起訴問題を追跡取材し、06年度新聞労連ジャーナリスト大賞の「優秀賞」を受賞している。07年に「フィールドを広げたい」と全国紙の朝日新聞に移った。

   マスコミ業界では、「大阪地検」の事件以前から、一部ではその名を知られた記者だった。大阪地検のスクープが報じられた際には、毎日新聞の牧太郎専門編集委員がブログに「あの記者(実名)ではあるまいか?『夜討ち朝駆けで捜査員にべったり張り付いて得る情報ではなく、権力と対峙して報道していくこと』を力説していた、あの記者ではないだろうか?」と、前々から注目していたことを記していた。

   この記者が今回の巨人契約金報道に投入されていることはネットでも話題になり、「大阪地検追い込んだやつと同じ記者だったのか。超敏腕記者やん」「この件も相当調べてるかもな」「朝日の大エース投入w」といった書き込みが寄せられている。

   マスコミ関係者によると、どこかの社が大きなスクープを取ったり、キャンペーンを始めたときは「誰が担当なのか」というのが、業界内では大きな関心事になる。「すご腕」記者がやっているということがわかると、各社とも追いかけざるを得なくなるという。

   今回は、巨人軍が抗議文の中で実名を明かしたことから、「新聞協会賞」記者が朝日の中心メンバーとわかったわけで、今後の展開がいちだんと注目されることになりそうだ。

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