地域の交流が生まれる場として
水産加工場で働いていた障子上(しょうじがみ)喜一さんは、「震災後しばらくは自宅待機となり仲間とも会えず、いつ仕事が再開できるか不安でした」と言います。現在は広くなったパン工場で働き始め、「今は見習いで すが、一番上のレベルを目指して、日々努力したい」とパン作りへの意欲を語ってくれました。
新しいパン工場では村の学校給食用にパンを納めることが決まり、安定した収益が見込めるようになりました。住民の方々や近くの仮設住宅に暮らす方々もハックの家のパンを楽しみにしており、今後はこの工場が地域の方々の交流の場となることも期待されています。
(難民を助ける会 盛岡事務所 坂 むつみ)
※この活動は、皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。
認定NPO法人 難民を助ける会
1979年、インドシナ難民を支援するために、政治・思想・宗教に偏らない市民団体として日本で設立された国際NGOです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、地震発生当日より活動を開始。宮城県仙台市と岩手県盛岡市に事務所を構え、緊急・復興支援を行っています。
活動にあたっては、特に支援から取り残されがちな障害者や高齢者、在宅避難者、離島の住民などを重点的に支援しています。食料や家電などの物資の配布、炊き出し、医師と看護師による巡回診療など、多面的な活動を続けています。
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