水産加工からパン製造へ 工場は地域交流の場にも【岩手・田野畑発】

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新しくなった工場でパン作り教室

パン製造販売担当の障子上喜一さん(左)に教えてもらってジャムパンを作ります(2012年1月31日)
パン製造販売担当の障子上喜一さん(左)に教えてもらってジャムパンを作ります(2012年1月31日)

   「ハックの家」利用者の皆さまは新しいパン工場の建物に大喜びです。本格的な生産が始まるのは機械が入る4月からですが、以前のパン工房の機械を使ったパン作りが始まっています。1月31日、近隣の支援学級の小学生10人と中学生5人が集まり、ハックの家でパン製造を担当する利用者を先生として、パン作り体験教室が開かれました。


   子どもたちは全員パン作りは初めて。みんなワクワクしながら三角巾・エプロン・マスクを着け、工場長竹下英喜さんの話に真剣に耳を傾けます。「パン生地は生きているんですよ」という言葉に驚きながら、恐る恐る生地の感触を確かめていましたが、施設長竹下敦子さんの「好きな形に作っていいよ!」という言葉に安心したのか、すぐに思い思いの創作パン作りが始まりました。


「僕の作ったパンはどれかな?」(2012年1月31日)
「僕の作ったパンはどれかな?」(2012年1月31日)

   「先生にあげたい」と大好きな先生の形をしたパンを作る男の子、「虹色パンでみんなをびっくりさせる!」と、30センチに細長く伸ばした生地に7種類のジャムを順番にのせる男の子、大好きなイチゴジャムをたっぷり入れたいと、生地から溢れそうなほどジャムを塗る女の子と、世界に一つしかない個性豊かなパンが次々バットに並びました。


   「ハックの家」パン工場で製造を担当している利用者3名は、しっかりと小学生のみんなをサポートしていました。重いバットを運んだり、7種類のジャムの中から子どもたちがリクエストする味を塗ってあげたり、ジャムをうまく包むことができずに困っている子に手を貸したりと、頼れるお兄さんぶりを発揮しました。できあがったパン生地をオーブンに入れてしばらく待てば、創作パンの焼き上がりです。おいしそうな香りに子どもたちは歓声を上げ、自分の作ったパンを見つけて大喜びでした。

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