「日本人は地震で一瞬に死んで下さい」という反日動画がネット上で騒ぎになったが、今度は、別の若い男性が同じ口調で韓国を罵倒する動画がアップされた。日本人の投稿なのかと論議になっているが、今度も激しいバッシングにあっている。
「ハーイ、韓国人たちよ、こんばんは」
ニコニコ動画に投稿された2分半の動画は、反日動画をパロディ化したように、同じようなフレーズで始まる。
「あんま日本人をバカにするなよ、韓国人」
男性は、同様に手を振って、画面に顔を一瞬近づける。韓国人のモノマネを装っているのか、たどたどしい日本語だ。背景を見ると、自宅の部屋の中らしい。
動画では、韓国が工場からの汚染水の中で魚を捕るなどしているとし、文化もパクリばかりで何もないと嘲笑った。偽文化で日本の文化が汚されるのはイヤだと言い、こう韓国を罵倒した。
「これ以上、工場とかで発展し、貧富の差を広げ、貧しい人をが死んでいき、豊かな人だけ、なんか伸び伸びと生きてく、見てて愉快です」
そして、怒りの口調に変わり、「あんま日本人をバカにするなよ、韓国人、な。お前らなあ、日本人だって頑張って生きてるんだよ」と畳みかけた。最後に、右手のこぶしを振り上げながら、「この動画見てる日本人、負けんなよ。頑張ろう、日本」と呼びかけている。
男性は動画の中で、韓国側で滑稽なことをしているとして、「別に叩かれてもいいですよ」と開き直っていた。
一方で、この動画は、日本のネット上でもバッシングの嵐に見舞われた。韓国人男性によるともされる反日動画と同様に、2ちゃんねるでスレッドがいくつも立つ祭り状態になっている。
それを見ると、「同じレベルに堕ちてどうするんだよ…」「まさに、日本の恥だ」と嘆く声が相次いでいる。
韓国人の自作自演説も流れる
一方で、韓国を罵倒する動画を投稿した男性は、日本人ではないのではないかとの疑問も渦巻いた。
「どうせ在日の自作自演だろ?」「日本人になりすますな」として、韓国人説が流れている。その証拠として、男性の部屋にあったカレンダーでは、3月20日の祝日が赤字に見えないとの指摘も出た。しかし、すべて黒字にも見える、との声も出ており、はっきりしていない。
男性のブログなどのプロフィールを見ると、福島県在住で19歳の会社員とある。ハンドルネームは、人気お笑いコンビの片方の名をもじって付けたようだ。しかし、日本人なのか韓国人なのか断定できるものはなかった。
ネット上で騒ぎになると、男性は、動画を削除するとともに、今度は別の謝罪動画をアップした。
この動画で、男性は、「私は韓国があまり好きではありません」とし、福島で地震の恐ろしさを体験したので反日動画によけい我慢ができなくなったと説明した。パロディ調の動画にした理由については、「韓国人がいかに滑稽なことをしたのか、いかにバカなことをしたのかを表現するために、わざとあのような韓国人のしゃべり方、身振りをマネした」と明かした。韓国を批判することによって、殺されても仕方がないと覚悟していたともいう。
とはいえ、「私のせいで日本人の印象が悪くなる」「韓国の思うつぼという結果になってしまった」と話し、本当に申し訳ないと頭を下げた。