警察「脱法」vs利用者「合法」 「危ないドラッグ」攻防続く

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「合法ハーブ」のイメージで売る

   α-PVPなど指定外薬物も、吸引するために販売すれば、無許可医薬品として薬事法違反になる。しかし、薬物を乾燥した葉に混ぜ、お香などの名目で「合法ハーブ」として売っている場合がほとんどだ。専門店などでは、パイプなどは別に売るなどして、言い逃れしている面もあるようだ。

   東京都の薬事監視課によると、2009年度には「脱法ドラッグ」を扱うのが2店舗しかなかったのが、12年2月6日現在で93店舗にまで急増した。ヨーロッパで数年前、「スパイス」の商品名などの合法ハーブが流行し、3、4年前から日本にも入ってくるようになったからだという。

   薬事監視課長は、「ドラッグというと引いてしまうかもしれませんが、ハーブと言えば体に悪くないのではと、興味本位で手を出すようになったようです」と分析する。

   1袋3000~5000円と高いので、店側にも利益が出るという。

   都が脱法ドラッグの買い上げ調査に乗り出したため、店を閉めるところも出て、3月5日現在では79店舗にまで減った。しかし、ある系統の薬物だけで数百種類もあるといい、当局とのイタチごっこは続いているようだ。

   厚労省では、分子構造が似ていれば規制対象にする「包括指定」の検討を始めた。都の薬事監視課によると、今後はさらに、使う側が「合法ドラッグ」と言い逃れできないように、所持規制することも検討課題だそうだ。

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