4月1日のアメリカ戦、起用予定から未定に
なでしこジャパンの佐々木則夫監督は、2012年4月1日のキリンチャレンジ杯・アメリカ戦で澤穂希選手を起用する考えを示したと報じられた。しかし、INAC神戸の広報担当者は、「本人の体調や検査結果によります」として、出場するかどうかは未定だとした。「詳細が分かりましたら、発表できる範囲でお知らせします」と言っている。
澤選手の所属事務所メイブリーズでは、検査結果が出たら、本人もコメントする予定だとした。澤選手の交際については、「プライベートなことでお答えできません」とし、妊娠説については「どうなんですかね」と口にした。なでしこジャパンのことについて、日本サッカー協会に聞くと、広報部では、「報道の方には現地でお話ししていますので、それ以上のことは申し上げられません」と答えるだけだった。
サッカージャーナリストの後藤健生さんは、澤選手の体調については「全然聞いていませんね」としながらも、相当悪い可能性があると指摘した。
「チームメイトに風邪をうつさないように、ベンチ入りしなかったことは考えられます。しかし、スタンドにも来ないというのは、相当なことではないでしょうか。生で見る情報量は違いますから、普通はスタンドに見に来るはずですからね」
妊娠説については、「普通は気をつけますから、それはないでしょう」と言う。澤選手の温存目的についても、「それなら監督も言いますし、スタンドに見に来るはずです」と否定的だった。
もし澤選手がロンドン五輪に出場できなくても、日本に金メダルの芽はあるのか。これについて、後藤さんは、こう言う。
「W杯優勝はまぐれの要素もあったので、過剰な期待はかわいそうと思いましたが、アルガルベ杯を見て、はるかに強くなっていると驚きました。もともとあったパスなどの技術力に自信を持ったことと、若い選手が当たり負けしないフィジカル面の強さが出てきたからだと思います。決勝でも互角に勝負しており、ロンドンでも、澤がいなくても30~40%の確率で優勝できる可能性があると思いますよ」
もっとも、澤選手が加われば、その確率が50%、60%と上がるという。
ネット上などでは、早く体調面を克服して、ロンドンでも大活躍する姿が見たいとの声が高まっている。