スバルが軽生産終了、新時代へ 富士重はアウディのような個性派になる

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フォルクスワーゲンにおけるアウディになる

   2月末の生産終了まで、熱心な顧客に支えられフル稼働が続いたサンバーの生産ラインは、今度はトヨタ86とスバルBRZのフル生産が続く。トヨタとスバルが初の共同開発で発売する姉妹車のスポーツカーは、正式発売前から予想を上回る人気で、いずれも数カ月分以上の大量の受注を抱えている。

   問題は、発売直後の人気が一巡し、大量受注がはけた後の86とBRZの売れ行きだろう。もちろん、日本だけでなく、スポーツカーの最大市場である北米はじめ世界市場でどこまで受け入れられるかだ。吉永社長は「変化の時代は、待ちの姿勢では生き残れない」「(86とBRZは)当社のみでは実現しえない、トヨタとのアライアンスがあって初めてできたクルマだ。選択と集中の新たなスタート、大きな節目になる」とも語っている。

   86とBRZが成功すれば、トヨタと富士重工の提携、補完関係がさらに強まり、トヨタが富士重工に付加価値の高いスポーツタイプのセダンやワゴン、SUVの開発を委託することも予想される。資本関係や規模こそ異なるものの、トヨタとスバルの関係が、フォルクスワーゲンにおけるアウディやポルシェのような関係に近づくことも、あながち夢ではない。

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