有料衛星放送「見放題」に 5万円「海賊版カード」が流通

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台湾から国際郵便で発送

   放送局側は、ブラックキャスの製造者が「不正競争防止法違反に当たる」などと主張しており、刑事告訴を視野に入れている。これは、同法で定める「技術的制限手段回避装置提供行為」を念頭に置いているとみられる。11年2月には、任天堂のゲーム機「Wii」で海賊版ソフトを動かすための改造を請け負った福岡県北九州市の男が、この容疑で逮捕されている。

   なお、このブラックキャスのウェブサイトにはメールアドレス以外連絡先は記載されておらず、代金の支払いも「ペイパル」と呼ばれる決済システムを利用している。つまり、製造者の素性は明らかではない。ただし、ブラックキャスの購入手続き後、製品は台湾から国際郵便で送られてきていることから、台湾で製造されているとみられる。このことも、法的な対策を困難にしている。

   ウェブサイトには2月24日には「売り切れ」との告知が掲載され、品薄状態が続いているが、3月10日夜には、販売を再開するという。これ以上ブラックキャスが出回れば、放送局側は新たな暗号化対策を迫られる可能性もある。

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